寝た超

寝過ぎると、あくびが沢山でます(妹情報)

賽銭箱に100円玉投げたら知らないおじさんに散歩に誘われた

上野の神社でお参りをして、
10段くらいの短い階段を降りて道に出て、
さて帰り道は右かしら左かしらと思ったとき、後ろから声がした。
「もうだいぶまわられましたか」
 ―いえ、今来たところです


振り返ると、小柄な男性が立ってた。
50代なかばか60くらいかしら。
おじさん、というべきか、おじいさんというべきか迷う。
身なりはきちんとしていて、東京のお上品なおじさん。そんなかんじ。


「私の通っていた大学が近くでしてね、天気もいいので散歩に来たんです」
 ―そうですか
「どちらから来られたんですか?」
 ―都内です
「私は今、銀座で個展をやってましてね、油絵をやってるんですよ。
 少し、歩きましょうか」


絵を売られる!!
そう思った。上野公園を一緒に歩く。


「もう何十年も絵を描いていると少し喋っただけで
 その人のカラーが見えるんです。
 私にはあなたのカラーが見えましたよ」
 ―どう見えますか
「あなたは非常に悩んでいる、分岐点に立っている」

さきほど神社で長々とお参りしてたのを見ていたのだろうから、
カラーなど見えなくても言えそうなことだと思ったがだまっておく。
油絵はまだか。騙されないったら。気持ちを引き締める。


「あなたは自分の才能に気付けていません。
 才能に気付けば人生が開花するのに非常にもったいない。
 本当に、すごいことになりますよ。
 私がヒントを差し上げましょう」
自己啓発?!油絵じゃなかった。宗教来るか。


ベンチに座る。
「ヒントは6つあります。3つずつに分けて言います」

「1つめ、あなたは深く関わることを避けている」
「2つめ、あなたは自ら閉ざしている」
「3つめ、(忘れた)」
「どうですか?」
 ―そうですね、そういうところもあるとおもいます

「では残りの3つを言います。
 これであなたは自分の才能に気付く術を理解するとおもいます」

「1つめ、あなたは経験したことがありますが今はそのことから離れています」
「2つめ、健康な男女であれば人生に一度は経験することです」
「3つめ、あなたはそのことを経験することに抵抗があります」
「もう、わかりましたよね?
 ―けっk「性のことです」
セックスかよ!話が見えねえ!


「あなたはしばらく離れていますよね?」
あ、こいつ何も見えてない!
「でもだからと言って欲求不満には感じていません」
占い料とられるの?
「一人で考えることも大切ですが時には他人とコミュニケーションを
 とらなければ成長できません」
 ―わかってはいるんですけどねー

着地点はどこだ


「あなたは経験はあるが、感性の鋭い人との経験をしていません
 今の時代、どんどん合理化されてきて、みんな感性が鈍ってるんですよ」
 ―そうですか
「私のような感性の鋭い人間と精神的にも肉体的にも関係をもつことで
 感性を吸収し、あなたは自分の才能に気付くことができますよ。
 これが答えです。」
エッ?!
「そうなったあとのあなたはすごいことになりますよ(笑)」
そこじゃねえ!おまえなんか今さらっとすごい事言わなかった?!
「そして今あなたは精神的にも肉体的にも他人からの感性を吸収するのに
 一番いい状態にあります。だから私はあなたにこの話をしています。」


「感性を吸収する箇所が7箇所あります。どこだと思いますか?」
 ―手ですかね
「わあ、すごい!今のは難しい質問だったと思いますが
 あなたはちゃんとわかっていますね!」
 ―五感と言われるところなので
「そのとおりですね、手、目、舌、耳、鼻。あと2つはどこでしょうか?
 ヒントは女性特有の部分です」
 ―胸ですか?
「そうです。大きさは関係ありません。胸と、それから子宮です」
 ―なるほど(なるほどじゃないしだいぶ聞いたからそろそろ帰りたい)


「だから、話をして心でつながるだけではだめなんです。
 私のような感性の鋭い人間との体のつながりも必要なんです」
それだよ!私のようなってやつ!ちょいちょい言うよな!それな!
「あなたは非常にチャーミングで清潔感もあり才能を秘めている。
 しかしあなた自身がそれに気が付かない。
 私の感性を受け取ればあなたの人生はすごく良くなります」
うおじいちゃーん!!


「感性を受け取るには、他人がいては集中できません。
 二人きりになれるところへ行きましょう」
 ―えーと、大丈夫です


断ると、絵描きのおっさんは苦笑した後「ではまたご縁がありましたら」と言って
去って行ったのであった。ナンパだったのかよ。