寝た超

寝過ぎると、あくびが沢山でます(妹情報)

ガチ☆ボーイ

【ネタバレ】

序盤、主人公・五十嵐(佐藤隆太)を中心に客観的な視点で進んでいくんだけど、大学のサークルノリの臭さに私自身が馴染めず、多少引いて観てた。

けれどカミングアウト後、主人公が朝目覚めるところからを追っていくシーンで一気に感情移入。

異変、不安、衝撃、そこから彼の1日はスタートするわけで。プロレスの仲間に会うにも彼にとっては毎度初対面。日記や写真には確かに交流録が残されてはいるけれど、馴染んだ感覚はない。部室を訪れるときの佐藤隆太のあの不安そうな顔がたまらない!

わりとベタなギャグがところどころあって、笑えたり笑えなかったりなんだけど。人気レスラーだった佐田(川岡大二郎)は、彼女に振られたくないからプロレスを辞めたということなのだけど、その彼女が見事に不細工でうける。しかもクレジットを見たら種馬マン。

気になったのは、奥寺(向井理)が執拗に「安全第一」にこだわるところ。この件になるとものすごい怒ったりするので、過去に何かあったのか?と思ったのだけど結局何もなかったのでちょっと違和感。そして、五十嵐の障害を知ったときの「立てよ。かかってこいよ。」のくだりがこれまた臭い。でも、二人で銭湯に入った時の「実は昨日考えてきたんだ」は可愛かった。

臭いといえば主人公の失恋後のどしゃ降りが臭すぎて。ちょっと狙いすぎじゃないかしら。あんな過剰な演出しなくても、佐藤隆太の演技だけで十分切なくなれたのに。降り過ぎで気が散るっつうの。

そしてクライマックス。最後の試合。俳優陣が熱くなっていくのにまわりの観客(エキストラ)がイマイチ空気を作っていない感じがなんとも見ていて冷めてしまうところ。なんつうかあんまり興味なさそう。実際のプロレスファンだけを集めてやったらよかったのに。通ならではの盛り上がりみたいなのがあったら観ててもっと楽しめたかもなあと。プロレスのことは分からないけれど、それでもマスクを剥がされたら普通もっと沸くんじゃなかろうか。向井くんなんて自ら取っちゃうし。人気No.1のはずのシーラカンズがあんな引き方をしても観客はノーリアクション。え?そんなもんなの?

妹・仲里衣紗ちゃんが、混乱している兄を助けるために自転車をすっ飛ばすシーンはグッときたなあ。最後の試合を観覧しているときも良かった。でもって、息子が優秀で将来有望だった過去を引きずり、現実から目を背けてきた父・泉谷しげるが事故後初めて現実に向き合うという親子間の変化はベタながらも泣けましたねえ。

全体的には、そこそこ良かった。という印象です。